型番別
リーバイスのデニムジャケットはジーンズと同様に100年以上の歴史を持ちます。現在「トラッカージャケット」と呼ばれる557XXは1962年に誕生しましたが、その前身として506XX(Type1・1936年〜)・507XX(Type2・1953年〜)が存在します。各タイプはシルエット・ポケット構成・年代が異なり、コレクター市場でそれぞれ異なる評価を受けています。特にType1・Type2は製造期間が短く現存数が極めて少ないため、市場に出ること自体が稀な超希少品です。年代判定はジーンズと同じポイント(タブ・ケアラベル・ジッパー・リベット)で行えます。
506XXはリーバイス最初のデニムジャケット「Type1」です。胸ポケットが1つ(左側のみ)で、内側にウールのブランケットライナーが付いているものが多く見られます。ウエスト部分が独特のカーブを描き、裾にかけてわずかに広がります。製造期間は1936年頃から1953年頃と比較的短く現存数は極めて少ないです。赤タブ導入(1936年)以降はBig E仕様となり、同時代のScovill・ConmarジッパーやTALON 42ジッパーで年代判定ができます。コレクター市場での評価は最高峰で、良好なコンディションの個体は非常に高価格で取引されます。LVC(Levis Vintage Clothing)による復刻品も存在するため、真偽の確認には複数のポイントを組み合わせることが重要です。
507XXはType1の後継「Type2」で、1953年頃から1962年頃まで製造されました。Type1との最大の違いは胸ポケットが2つに増えた点と、ウエスト部分にダブルプリーツ(二重のひだ)が付いた点です。ブランケットライナーは廃止されています。製造期間がType1より短く現存数も少ないため希少性はType1と同様に非常に高いです。1962年以前の製造のためすべての個体がBig E期またはそれ以前の仕様です。TALON 42ジッパー・本革またはJacronパッチ・Big Eタブが主要な識別ポイントです。
557XXは「トラッカージャケット」として知られ、1962年から現在まで継続生産されています。胸に2つのフラップポケット・ウエストに2つのボタン留めポケットという構成が特徴です。Big E期(〜1971年)の品番は「70557XX」で、TALONジッパー・Big Eタブ・ケアラベルなし・セルビッジありの個体は特に高い人気を誇ります。現行品も「Type3」として生産されていますが、ヴィンテージと見分けるにはタブ・ケアラベル・セルビッジ・ジッパーブランドを確認することが重要です。アウトシームのオーバーロックステッチ色(オレンジ→1981〜84年・白→1985〜93年)も有効な指標です。
デニムジャケットの年代判定は以下の優先順位で行うと効率的です。最重要(どちらか一方で即判定):①赤タブ(Big E→1971年以前・Small e→1971年以降)・②ケアラベルの有無(なし→1971年以前確定)。重要(年代を10年単位で絞る):③ジッパーブランド(Scovill→1950年代以前・TALON 42→1950〜60年代・TALON→60年代後半〜70年代前半・YKK→70年代以降)・④セルビッジ有無(あり→1985年以前)。補助(さらに精密化):⑤ポケット構成でType判定・⑥アウトシームオーバーロック色・⑦リベット状態・⑧パッチ素材。
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