歴史年表
創業から「Made in USA」終了まで。鑑定に直結する仕様変更を時系列で解説。
リーバイ・ストラウス、サンフランシスコへ移住
バイエルン出身のユダヤ系移民リーバイ・ストラウスがゴールドラッシュに沸くサンフランシスコへ移住。ドライグッズの卸売業を開始する。
リベット付きジーンズ特許取得・世界初のジーンズ工場設立
仕立て職人ジェイコブ・デービスと共同でリベット付きジーンズ(US特許139,121号)を取得。バレンシア・ストリートに世界初のジーンズ工場を設立。ボタン刻印1番(Valencia Street)はこの発祥地を示す。
→ SF工場希少性ガイド品番501が正式付番
リーバイスの代表モデルに「501」という品番が正式に付与される。それ以前は品番管理が異なっていた。
ベルトループ追加(シンチバックとの併用期)
需要の変化に応じてベルトループが追加される。1937年頃まではシンチバック(ウエスト調整用バックル)との両方が付いた過渡期の仕様が存在した。
→ リベット・ハードウェアガイド701(初のレディースモデル)誕生
リーバイス初のレディース向けジーンズ701が誕生。「Student Fit(学生フィット)」のタグが特徴。501よりスリムなシルエットで、現在の721・724など700番台レディースシリーズの原点。
→ 701完全ガイド赤タブ導入・506XX(Type1ジャケット)誕生
バックポケットに赤い布製タブ「Red Tab」が商標として導入される(両面大文字「LEVIS」=Big E仕様の始まり)。同年、初のデニムジャケット506XX(Type1)も誕生。
→ 赤タブ完全ガイドクロッチリベット廃止・バックポケット隠しリベット導入
股部分のクロッチリベット廃止。バックポケットのリベットが外側に露出したものから隠しリベット(Concealed Rivet)に変更。シンチバックも廃止へ。
→ リベット・ハードウェアガイドWWII期 S501XX(簡略化モデル)登場
第二次世界大戦の金属節約令によりアルキュエートステッチが縫製からオレンジペイントに変更(S=Simplified)。クロッチリベット・コインポケットリベットも省略。現在ペイントはほぼ剥落しており超希少品。
→ 501XX完全ガイドシンチバック完全廃止・戦前仕様の復活
シンチバックが完全廃止され、アルキュエートが縫製に戻る。本革パッチ・Big Eタブ・セルビッジの「Post-war 501XX」期が始まる。
→ 501XX完全ガイド507XX(Type2ジャケット)誕生
506XXの後継モデルとして507XX(Type2)が登場。胸ポケットが2つになり、ウエスト部にダブルプリーツが追加。1962年まで製造された希少モデル。
→ ジャケット完全ガイド本革パッチ→Jacron(革風ボール紙)に変更
バックパッチの素材が本物の動物皮革からJacron(革風ボール紙)に変更。これ以降の本革パッチ主張はLVCの復刻品か改造品の可能性が高い。本革パッチ=1954年以前の重要な指標。
→ パッチ完全ガイド「Every Garment Guaranteed」廃止・557XX誕生
JacronパッチのEGGスローガンが廃止。同年、557XX(トラッカージャケット・Type3)が誕生し、現在まで継続生産されている。Big E期(〜1971年)の品番は「70557XX」。
→ ジャケット完全ガイドバックポケット隠しリベット廃止→バータック留めへ
バックポケット口の隠しリベットが廃止され、バータック(かんどめ縫い)に変更。1964〜1966年頃の移行期には両者が混在する場合がある。
→ リベット・ハードウェアガイド505(ジッパーフライ)誕生
ジッパーフライ採用の505が1967年に発売。Big E期(1967〜1971年)の品番は「70505」。TALONジッパー+Big Eタブ+ケアラベルなし+セルビッジが揃う個体が最高評価。
→ 505完全ガイドオレンジタブライン誕生・Vステッチ廃止
廉価ラインのオレンジタブが1969年に登場。同年、ボタンフライ縁のVステッチが廃止される。Vステッチあり=1969年以前の指標。Big E期オレンジタブ(1969〜1971年)は超希少。
→ 1960年代完全ガイドBig E終了・ケアラベル義務化・YKK採用
【最重要転換点】1971年7月:FTCのCare Labeling Ruleによりケアラベルが義務化。赤タブが両面大文字(Big E)から片面小文字(Small e)に変更。YKKジッパーへの移行が進む。この年が鑑定の最大の分岐点。
→ Big E価値ガイドケアラベル多言語化(英語+スペイン語)
ケアラベルが英語のみ表記から英語+スペイン語等の多言語表記に変更。英語のみケアラベル=1971〜1973年頃の目安。多言語=1973年以降の目安として使える。
→ ケアラベル判定ガイドセルビッジデニム廃止(ロータリー織機へ移行)
シャトル織機からロータリー織機への完全移行により、耳付きセルビッジデニムが廃止。セルビッジあり=1981年以前の確定指標。1981〜1984年はアウトシームがオレンジ色のオーバーロック。
→ セルビッジ完全ガイドケアラベルに3桁日付コード導入
ケアラベルへの3桁日付コード(例:127=1987年12月)の記載が始まる。日付コードがあれば±1年の精度で製造年月を特定できる最強の年代指標のひとつ。
→ ケアラベル判定ガイドアウトシームオーバーロック:オレンジ→白に変更
1981〜1984年のオレンジ色オーバーロックから白色に変更。白色オーバーロック=1985〜1993年の目安。オーバーロック色は非セルビッジモデルの重要年代指標。
→ セルビッジ・オーバーロックガイドバットウィングロゴ入りケアラベル登場
こうもり型(バットウィング)ロゴがケアラベルに印刷されるようになる。バットウィングロゴあり=1986年以降確定。「Care on Reverse」表記も同時に追加され、この両方が揃うと1986〜1992年と絞り込める。
→ ケアラベル判定ガイド日付コードが3桁→4桁に変更
ケアラベルの日付コードが3桁(例:127)から4桁(例:1295=1995年12月)に変更。4桁コード=1993年以降の製品を示す。
→ ケアラベル判定ガイドバレンシア工場閉鎖・Made in USA終了
サンフランシスコのバレンシア・ストリート工場(1873年創業の発祥地)が閉鎖され、リーバイスのアメリカ国内製造が終了。ケアラベルに「MADE IN USA」があれば2002年以前確定。
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